クロム(Cr)の解説。

18世紀にシベリアで発見された元素で、通常、3価クロム、6価クロムの状態で存在します。
自然界に存在するクロムはほとんどが3価クロムで毒性が低く、過剰症の心配はないとされています。

クロムの効果

インスリンの働きを助け血糖値を正常に保つ。

血液中のブドウ糖を取り込むための「インスリン」作用を増強させる働きがありますので、糖尿病の予防・改善効果にとても注目されています。

脂質の代謝に関与します。

脂質の代謝を助け、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きがあります。
このため、高脂血症や動脈硬化などの生活習慣病予防に期待されています。

ダイエットに効果があります。

血液中の糖分を取り込んで熱に代える作用がありますので、ダイエットに効果があります。
また、交感神経終末や副腎髄質に働きかけて、ノルアドレナリンやアドレナリンを刺激し、エネルギー消費を促進します。
摂取して運動することで、同じ運動量でも消費カロリーが多くなることが知られています。

クロムを多く含む食品

1日の推奨摂取量は成人男性で40μg、成人女性で30μgとされています。
食品100g当りにどの程度クロムが含有されているのを下表に示します。

アーモンド 30μg
干しひじき 270μg
プロセスチーズ 54μg
そば(生) 34μg
落花生 33μg
あさり(生) 45μg
ベーコン 39μg

クロムの欠乏症や過剰症

クロム欠乏症

不足すると、インスリン感受性の低下や末梢神経障害などが起こるとされています。

クロム過剰症

通常の食事から摂取されるクロムは毒性が低く、吸収率も低いため、過剰症が問題となることがあまりないようですが、ピコリン酸クロム600μg/日以上の摂取で腎不全を起こした病例があります。

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